弘宝日記 2004年9月
コシヒカリの産直中西農場 9月29日(水)
 台風21号が
近づいているためか雨である。雨ならば農家のやることはひとつ。それは読書である。昔から晴耕雨読が農家の基本である。今日読んだのは「農家のマーケティング入門」。なにやら難しいそうなタイトルだが、すごく面白い。一気に読破してしまった。もっと早くから読んでおけばよかったと、少し後悔。
 今度は、デジカメ撮影の本を読んで、このホームページの写真がもっと見やすくなるようにしたい。
コシヒカリの産直中西農場 9月29日(水)雨
 ブリーベリー作ろう!
 2haの休耕田をどうするか?いつも悩んでいることである。押水町では、イチジクの栽培が盛んであるが、私はあまり好きではない。大豆もよいのであるが、何かイマイチで、存在を忘れたりしてしまう。そこで、ブルーベリー。最近人気急上昇の果樹である。国内でも急速に栽培が進んでおり、石川県では柳田村が有名であるが、ここらへんで栽培しているところはない。何でも非常に手がかかるらしく、栽培も大変難しいらしい。酸性の砂質土壌が良いとか、剪定がどうとかいろいろ勉強しなければならない。不安でもあるが楽しくもある。
コシヒカリの産直中西農場 9月28日(火)晴れ
 祝!初直販
 初めてコシヒカリ「弘宝米」を産直販売した。記念すべき注文者は、滋賀県にお住まいのTさん。白米を10kgお買い上げであった。やはりすごく嬉しいものである。今日は朝から、各種書類の印刷や、伝票の記入、精米などで大忙し。個人販売は、結構手間がかかるものである。これがJAなら、供出して検査してハイ終わりとなるのだが。しかし、今後産直を主に考えている中西農場としては、ご注文いただいた方が、わが農場をふるさとのように考えていただけるような関係を築いてきたいと思う。
コシヒカリの産直中西農場 9月27日(月)晴れ
 何か忘れていた
 そうそう大豆。すっかり忘れていた。ずっと放っておいてしまった。
久しぶりに行ってみると、草ぼうぼう。どこに大豆があるのかさえわからない状態。仕方なく草刈を始めたが、この分では3日はかかるであろう。今まで放っておいて、ごめんなさい。決して忘れたわけでは、あるのですが。
 そういえば、石川県の種子指定にもなっていたのであった。どうしよう。
コシヒカリの産直中西農場 9月25日(土)
 
近所に中西清之介という男の子がいる。弘彦のひとつ上であり、うすい親戚である。この2人が最近よく遊んでいる。1日中2人で遊んでいる。とうとう弘彦も父離れしてしまってのであろうか。少し寂しいような感じ。
 今日も一緒に遊んでいて、弘彦が泥だらけになったものだから、風呂に入ろうということになり、清之介も入るかと聞くと、「うん」と言って入っていた。お前たち、そこまで仲良いいんか?まるで兄弟のようである。
コシヒカリの産直中西農場 9月25日(金)晴れ
 もみすり終了
 今年のもみすりが終わった。収量はあまりなかったが、無事終わったことに感謝したい。思い起こせば、いろいろなことがあった。なにしろ暑かった。暑すぎ。農作業でずいぶん痩せた。また、台風16号は強烈であった。一晩で我が田の7割を倒伏させてしまった。就農1年目にしては、なんでもありすぎである。これは早めになんでも経験させて、早く一人前にしようとする神様のおぼしめしであろうか。
コシヒカリの産直中西農場 9月24日(金)
 
今日は、昼からものすごい豪雨が我が家を襲った。愛犬ちび太は雷の音が大の苦手。キャンキャンとかりクゥンクゥンとかハアハアといったりしておびえ、大変な騒ぎである。仕方なく鎖をはずしてやると、私の周りにまとわりつき、離れない。なぜか狭いところに入りたがり、このパソコンの下にもぐりこむようにしておびえている。生後9年もたっているが、どれだけたっても苦手なものは苦手なのであろうか。
コシヒカリの産直中西農場 9月24日(金)晴れのち雨
 1人でやってみた
 今日も父は網引きに出かけた。仕方がないので、母にもみがらの処理を頼み、1人でもみすりをやってみた。うーん。順調である。そのうち、父が帰ってきた。本日も大漁であったらしく、昨日近所に配ったので、今日は羽咋市まで配りに行くという。すると母も「私も行く」と言って一緒に行ってしまった。これで、もみすりは出来なくなったしまった。「母よ、お前もか」と恨めしく思っていると、ゴロゴロというい稲妻とともに雨が降りだした。だんだんと強くなり、ついにはどしゃ降りになってしまった。とうわけでまたももみすり中止。明日も雨らしく、いったい、いつになったら終わるんだぁ。
コシヒカリの産直中西農場 9月23日(木)晴れ
 もみすり少し
 今日は、父が浜へ網を引きに行くといって、朝5時に出かけた。もみすりよりも、大事だそうである。昼過ぎには帰ってきたが、捕ってきた「アジ」を近所に配りに行ったため、もみすりは午後2時ぐらいから始めた。結局、5時ぐらいに父が疲れたといって終了。そりゃ朝からよく働いたもんねぇ。明日も網引きに行くそうである。本当に?やる気あんの?この調子ではもみすりはいつ終わるのであろうか。
 ちなみに、中西農場の作業場は、乾燥機から2階に上げたモミが管を通ってもみすり機に落ちてくるようになっており、大変便利なのだが、父いわく設計ミスらしい。その訳はのちほど。
9月22日(水)
 
今日は、隣町の志雄町柳瀬と押水町東野の祭りに招待されている。柳瀬のNは高校の同級生で同じ野球部に所属していた。6時30分ごろ嫁さんと弘彦の3人で訪問した。Nの子供は弘彦の2歳年下で、将来同じ野球部に属するであろうと親同士は勝手に思っている。Nいわく、「うちのは野球のセンスがある」というと私もまけじと「弘彦はバットのスイングが速い」とか言い合っている。親バカである。しかし、子供同士は喧嘩もせずに長時間仲良く遊んでいるので、これは将来バッテーリーを組むかもしれないと想像してしまう私であった。どっちがピッチャーなるか知らないけれど。
 そうこうしているうちに、同じく高校生時代の野球部だったTがはるばる富山県からやってきた。久しぶり。15年ぶりぐらいかなぁ。話ははずみ、あっというまに8時半ぐらいになった。東野のMさんの家へ行かなければならない。しかし、話は尽きず、弘彦も喜んで遊んでいるので、そのまま残ることにした。Mさんごめんなさい。そして10時半ぐらいになり、そろそろ帰ろうとすると、今度は弘彦がまだ帰りたくないとだだをこね始めた。こんなんじゃピッチャーになれんなぁと思う今日この頃であった。
コシヒカリの産直中西農場 9月22日(水)雨
 もみすり再開
 昨日と今日で、もみすりが終わる予定であったが、朝からもみすり機が故障し、午前中仕事ができない。さらに父が午後3時から歯医者に行くことになったため、予定の半分もできない。早く終わらせて、スッキリしたいのに、いつまでもダラダラと続くのは、なんともやりきれない。あーあ、早く終わらせたいなぁ。
コシヒカリの産直中西農場 9月21日(火)晴れ
 コシヒカリ「弘宝米」すべて1等
 今日はJAにコシヒカリ「弘宝米」を出荷する日である。連休明けとういこともあってか、JA倉庫前は長蛇の列。今日1日で何万袋検査するのであろうか?
 本日は全部で350袋(30kg詰)を出荷したが、検査の結果、見事我が農場の「弘宝米」は全部1等になった。めでたしめでたし。父いわく「スカっとした気分」らしい。しかし、倒伏のせいで、収穫量はものすごく少ないのである。
 ところで石川県の作況指数は101と発表されたが、これは間違いであろう。なぜなら、周りの人たちも反収8俵ぐらいだなぁと漏らしているのだから。
9月19日(日)
 
今日は、今浜地区の祭り。H君とTさんの家に招待されており、祭りのハシゴをしなければならない。H君の家は7時から8時30分まで。Tさんの家は8時30分から10時ぐらいまでというふうにハシゴする。2軒目では、もう初めから酔っているので、ごちそうも食べず、ひたすら飲むだけである。最近よく「ホームページ見たよ」と言われる。「日記楽しみにしている」とか「注文来た?」とかよく言われる。うれしいような恥ずかしいような悲しいようななんとも言えない気持ちである。
コシヒカリの産直中西農場 9月18日(土)
 
稲刈りが、終わったということで、母が近所のおばあちゃんといっしょに、おはぎを作った。「あんこ」と「きなこ」で200個ほど作り、仏壇や神棚へ供えた後、近所や友達にも配ったようである。
 私は、「あんこ」があまり好きではない。大根おろしを使った「おろし餅」がいちばん美味しいと思う。でも今回はなし。年末に、また作ってね。
コシヒカリの産直中西農場
「はしかい」もみ殻の収集作業
9月17日(金)雨のち晴れ
 もみすり再び
 もみすり再開。やっぱり2番がよく出る。15袋に1袋ぐらいの割合で出る。早稲の「ゆめみづほ」のときは、70袋で1袋ぐらいであったから、すごい違いである。あっという間に15袋ぐらい2番ができた。
 2番は、ときどき富山県からやってくる通称「屑米買い」に売る。価格は大したことないが、タバコ銭ぐらいにはなる。2番の米をどうするのかといえば、なんと大阪名物「粟おこし」になるらしい。(父談)
9月16日(木)晴れ
 稲刈り終了
 朝早いうちから準備して、家へ帰ってきたところ、入院中の父から電話があったらしく、10時に退院するので、稲刈りはそれまで待てとのことであった。病み上がりなのに大丈夫か。退院してきた父の顔を見ると、元気そのもの。早速おかゆをかきこみ、稲刈りに出発。合計4,000uの稲刈りをつつがなく終了した。終わるまでは、気が重いのだが、いざ終わってみると非常に寂しい。夜は乾杯といきたいところだが、父が病み上がりのため、ひとりでちびちび飲っていると、「ビールぐらいなら大丈夫やろ」と、父がやってきていっしょに飲んだ。本当に大丈夫か?
9月15日(水)晴れ
 久しぶりの運転
 いつもと同じように6時に起きて、ちび太のさんぽに行き、新聞を読んでいたところ、いつもいっしょに新聞を読んでいるはずの父がいない。田の様子でも見に行ったのかなぁ。と思い、母に聞いたところ、今朝4時くらいに、腹が痛くなり、病院へ行ったとのことである。びっくり。病院に電話したところ、入院したという。大丈夫か。あわてて病院に駆けつけたところ、父は痛み止めの薬を飲んで寝ていた。これから検査があるらしく、それまで病名もわからないという。どうも腸の活動が鈍いらしい。父から「雨が降るようやし、お前、刈ってみろ」と言われ、急遽家へ戻り、稲刈りの準備をした。コンバインの運転なんて、中学以来である。緊張した。今日の田は、家から1kmほど離れており、クローラーを磨耗させないように、ゆっくりと進んだ。田に到着し、刈り取り開始。しかし、脱穀部を回転させると、2番とういうランプが点灯し、ブブブとブザーがなる。幸先悪し。これは困ったと思い、高田農機さんに電話したところ、脱穀部の回転を上げるとよいということで、早速試してみると、ブザーが止まった。いざスタート。最初はゆっくり、だんだんとスピードを上げていく。そのうち、嫁さんも駆けつけてくれた。やっぱり、ひとりじゃ寂しいもんね。たまに、刈り残しをつくるが、そこは嫁さんが手で刈り取ってくれる。その後、義兄も心配して見に来てくれたりしたが、なんとか無事に終了。この日は、5,000uの稲刈りを終えることができた。それから、大急ぎで、病院に行ったところ、父は比較的元気そうで、原因は冷たいものをとりすぎたせいで、腸の活動が鈍くなったとのことであった。そういえば水割りとか日本酒のロックとかばかり飲んでいたもんなぁ。病名は腸閉塞だそうである。10年ぐらい前にも胆石で入院したことがあり、今回もそれなのかと思っていたが、腸閉塞とのことであった。血液もドロドロだそうで、野菜を多くとるようにいわれたらしい。何しろ魚と肉が大好物で毎日よく食べるから、そうなるのも仕方がないのであろう。これから晩酌は赤ワインにするしかないであろう。何とか明日は退院できる運びになりそうである。よかったよかった。明日10時に再検査して、異常が無ければ退院できるそうである。たいしたことなくて良かった。明日は稲刈り最終日になりそうである。
9月14日(火)
 昨夜の大雨のため、田に5cmぐらい水がたまり、稲刈りができない。このままでは田が柔らかくなり、コンバインによくないということで、溝を掘り、たまった水を排水路に流した。明日は、久しぶりに倒伏していない田を刈り取る。コシヒカリでは唯一の田。午後4時ぐらいには終わるであろう。その後今日は中休みということで外食をしようということになり、隣の「かほく市」にある、おでん屋「正菊」に行った。この店は、お世辞にもキレイとはいいがたいのだが、その味は、おそらくこの周辺ではイチバンであろう。なかでも「牛すじ」が格別。脂身がほとんどなく、さっぱりしていて美味しい。価格も良心的である。私は小さいときから、父によく連れてきてもらっており、最近では弘彦と親子3代で行く。嫁さんが運転手であり、母もちょくちょく来る。この店は、カウンターがメインであり、ほとんどが常連さんたちで占められている。一説によると、座る席まで決まっているらしい。私たちは、だいたい奥の座敷でいただくのだが、今日はすいていたので、久しぶりにカウンターに座った。カウンターも古めかしい。「このカウンターもどれだけ酒を飲んだかわかんなぁ」と、父はよく言う。現在店を仕切っているのは、ここの嫁さんで、先代は、その姑さんで三味線を引いて客をもてなすこともあったそうである。父はかれこれ40年近くこの店に通っているのである。

 「正菊」の近くに食堂「土田屋」がある。ここにもよく行く。ここのおでんも美味しい。「牛すじ」は少し脂身が入っており、こってりした味付けである。卵なんか真っ黒になって味がしみている。食堂だけに、ラーメン、カレーライスなど何でもある。私はここの湯豆腐がお気に入りである。土鍋に入っていて、ダシのきいた汁が最高である。弘彦は、ざるそばが大好物。昔から麺類が好きな子は、酒飲みと言われるらしいが、弘彦は血筋なので仕方ないか。
左はかほく市にある酒屋さん「こんちきたい
コシヒカリの産直中西農場 9月13日(月)晴れ
 順調に稲刈り進む
 昨日の興奮冷めやまぬうち、本日も倒伏した田の稲刈りにいそしむ父と私。秘技「一方通行刈り」のおかげで、順調に作業は進む。しかし、暑い。30度もある。おかげで日焼けで真っ黒。今夜もビールが美味しい!稲刈りも、あと2日で終了予定である。うれしいような、寂しいような。
9月12日(日)
 今日は宝達小学校の運動会。この運動会には地区対抗の競技があり、小学生の親でなくても参加できる。私は「むかでリレー」に参加する予定になっており、稲刈りで忙しいなか、嫁さんからの携帯電話で「そろそろ出番やよ」と聞かされ、大急ぎで行った。結果は見事最下位。5人1組なのだが、前のほうがコケまくりで、なかなか前に進めなかった。その後すぐまた稲刈りに戻った。

 保育所の園児の踊りもあり、弘彦も参加したが、見ることはできず、あとで嫁さんの撮ったビデオで見た。昨年は、余裕で見に行けたのに、今年は晴天続きによる生育の早さや台風の影響で、何かと忙しくなってしまった。残念。


コシヒカリの産直中西農場
9月12日(日)晴れ
 コンバインから煙が!
 さあ、今日も張り切って稲刈りしましょう!というわけで、すっかり倒伏した稲の刈り取りに自信を深めた父は、昨日に引き続いて懸案事項である田へ出かけた。小心者の私は、何かいやな予感がしながらも、気のせいだと思っていた。
 田へ到着し、稲刈り開始。順調に進んだ。早くから倒伏したところからは、苗のようなものが出ている。これは通称「しっちょそん」と言われており、稲刈り後の株に生えるものである。こんな稲を刈り取っても2番にしかならないのであるが、しかたがない。
 いやな予感は気のせいだったのかなぁと思っていた矢先、ピピピという音とともにコンバインが停止した。またどこかにワラが詰まったのかな?と思い。脱穀部や刈り取り部を点検してみたが、異常は見つからない。再度エンジンをかけてみるが、やはり、ピピピという音とともに停止する。最近のコンバインは、何か無理な負荷がかかると緊急停止するようである。
 それでも、父は、無理やりエンジンをかけようと、何回もセルモーターを回す。するとそのうち、もやもやと煙が出てきた。やばい。カバーを開けてみるとVベルトが溶けるように磨り減っていて、その摩擦で煙を出したようである。
 どうも原因がわからないので、高田農機さんに連絡。15分ほどで到着し、20分ほど点検した結果、「こんなものが中に入ってましたよ」といって取り出したもの。それは、くの字に曲がった小さなスパナ!そのスパナが動力部分に引っかかって、動けなくしていたらしい。しかし、どうして田んぼにスパナが?よくよく考えてみると、そういえば、この前、福井のメーカーさんが持ってきたコンバインが調子悪くて、スパナで点検していたことを思い出した。それを田に置き忘れていったのであろう。
 うーん。コンバインを買わなかった恨みか?高田農機さんも「そうかも知しれんね」と冗談をとばしていた。とにもかくにも一件落着。その後何とか気にかかっていた田を刈り終えることができた。
 父いわく、「夢にまで出てきた田」だったらしく、ほっと安堵したようである。いくら圃場整備直後の田とはいえ、倒伏させて、もし、刈り取らずに放っておいたとすると、この先10年ぐらいは、物笑いの種になるそうである。その意味においても完全に刈り取ることができ、メンツを保ったことで、父としては、胸をなでおろすような気持ちだったのであろう。
コシヒカリの産直中西農場
一定方向に倒伏している田
9月11日(土)晴れ
 新たな技をあみだした
 昨日の雨も上がり、いい天気になった。風も強く、稲が乾く。絶好の稲刈り日和。しかし、田に少し水もたまっているので、例の最初に倒伏した田は後回しにして、4反田の刈り取りをはじめた。でも、田んぼをみると憂鬱になった。べったりと倒伏しているからである。それも台風の風により、すべて一定の方向に向かって倒れている。
 まず、最初の1周目を刈る。コンバインの進行方向に対して同じか真横ならばスムーズに刈り取っていくが、反対方向になると、キーキーと嫌な音を立てて、稲を刈らず、5mも行かないうちに根こそぎ引き抜いてしまい、コンバインの刈り取り部分が詰まってしまう。
 何回やってみても結果は同じ。さあ、どうしよう。うーん。倒伏している方向に向かってだけ刈り取り、あとはバックしてまた同じ方向に刈ればどうかということになった。
 いざ挑戦。おお、バッチリやないの。Uターンする時間はもどかしいけど、刈り取り部が詰まって、掃除している時間の長さ、イライラ感とくらべたら、ずーっと良い。これを、秘技「一方通行刈り」と名づけることにしよう。
 しかし、すごいコンバインである。あんなにべったり倒伏している稲を、きれいにかき上げていく。それも結構なスピードを出しているのにもかかわらずである。バタバタバタという音とともにきれいに刈り取っていく。父いわく「やっぱりK社の機械はいいんや」とのことである。べつのにK社の回し者ではないが、確かにそう思う。ちょっと高いけど。
 この倒伏した田を無事刈り終えた父は、倒伏した田の刈り取りに対してすっかり自信を持ってしまい。懸案事項である、最も倒伏している田を刈り取る決心をしたのであった。それまでは、親戚などから、「あんなに倒伏した田なら米も無いだろうし、無理して刈って、コンバインが壊れたりでもしたら、そのほうが損や」と言われており、半ば消極的になっていたのであるが、俄然やる気を取り戻したのであった。
 そして、その田へ戻り、稲刈り開始。おー。やはり、秘技「一方通行刈り」は素晴らしい。べったり倒れていても、多少稲が濡れていてもスムーズに刈り取っていくではないか。3分の1ぐらい刈り取ったところで、日も暮れてきたので、本日の稲刈り終了。ますます倒伏した稲の刈り取りに自信を深めていく父の姿がそこにあった。
 しかし、翌日、その田には、おそらくだれも予想することができないほど予期せぬ出来事が待ち受けているのであった。
 つづく。
コシヒカリの産直中西農場
刈り取ってUターン
コシヒカリの産直中西農場
全速力で戻る
コシヒカリの産直中西農場
また同じ方向へ刈り取り
9月10日(金)
 今日は山崎地区の祭り。Yさんの家へ招待された。Yさんは押水町剣道協会ホームページの作者である
。日中の疲れのため、早々に引き上げた。集まったメンバーはほとんど同じであったが、久しぶりにMさんと話をすることができた。押水町の特産である「いちじく」の栽培を強く勧められる。でも、自分がいちじくを好きではないのに、栽培するのは少し無理があるのだが。今後の検討課題にしよう。
9月10日(金)雨
 コシヒカリ弘宝米もみすり開始
 今日は、あいにくの雨。仕方がないので、もみすりをする。(もみすりとは籾の皮をはがし、玄米にする作業)もみすりには父と母と私の3人でする。父は全般の監督。といっても、出てくる玄米を見ながら難しい顔をしているだけ。母は、出てくるもみ殻を袋に入れる作業。これは大した重労働ではないのだが、風が強いと細かいチクチクが顔面に飛んできたりして、結構かゆいのである。ここらへんでは、そのかゆいことを「はしかい」という。私は、30kgごとに計量されて出てくる玄米をタッパーに7個づつ5段に積み上げる作業である。もみすりされた玄米は、良い米と悪い米とに分けられる。悪い米を2番といい、いわゆる未熟米である。今年は倒伏したせいもあり、2番が大量に出る。もう少しで1番になったのに、台風のせいで2番になってしまったのであろう。残念。
9月9日(木)
 今日は麦生地区の祭り。Jさんの家へ招待された。最近Jさんは社員旅行で韓国に行ってきたらしく、話題は韓国の話が中心となった。焼酎が甘いとか、冬のソナタのロケ地に行ったとか、焼肉がうまいとか、そんな話であった。嫁に、この話をしたところ、絶対行きたいとのことである。そりゃあんた、冬のソナタのDVDは買ったし、韓国語勉強中だし、ヨン様のファンだし、行きたいでしょうなぁ。
まあ、来年ね。
コシヒカリの産直中西農場 9月9日(木)晴れ
 コンバイン到着!
 待望の新コンバインが到着した。4条刈りである。デカい。風格がある。さすが565万円。お酒をかけて、無事故を願い出発。田に到着し、稲刈り開始。速い!前のコンバインは3条刈りだったので、1条しか増えていないが、その刈り取りの速さは桁違いである。また、クローラーの幅が広い。これなら湿田でも大丈夫であろう。さらに、コンバインが上下左右に傾く機能もついている。これで湿田から容易に脱出することができるらしい。コンバインも日々進化しているのである。順調に稲刈りは進んでいたが、倒伏が激しいところ(べったり地面に稲がくっついている)では、コンバインの進行方向と同じ方向に倒伏している稲はスムーズに刈り取るのであるが、逆方向の稲は刈り取りにくいらしく、苦しそうにキーキーと嫌な音がする。そうこうしているうちに乾燥機がいっぱいになり、本日の稲刈り終了。あすは2番目に倒伏が激しい田を刈り取る予定である。
9月8日(水)晴れ
 別のコンバインが来た!
 せっかくの稲刈り日和なのだが、コンバインがまだ来ていないので、家でブラブラしていると、高田農機さんから電話がかかってきた。せっかくの天気だから、店にある2条刈りのコンバインを貸してあげるということである。うーん。なんて親切でいい店なんだろう。というわけで、コンバイン到着。この前刈り残した田はそのままにして、あまり倒伏していない別の田を刈った。作業は順調に進み、目標であった6,000平米ほど刈り取りをすることができた。明日は、いよいよ新しいコンバインがやってくる。
9月6日(月)曇り
 コンバイン購入決定!
 とうとう、コンバインの新車を購入することになってしまった。値段は565万円!これでしばらくは、収入がないのと同じである。父いわく「経営の元やから仕方ない」とのことである。しかし今年は機械が壊れる年である。今日、もみすり機が壊れた。まあこの機械は20年ぐらい使ったから、よくがんばったと言うべきであろう。もう壊れるものがないことを望む。
9月5日(日)雨
 雨のため作業中止
 この雨で倒伏した稲がさらに倒伏し、水分を大量に含んでしまった。倒伏すると、稲の間から水分が蒸発する隙間がなくなるため、中にこもってしまい、それを刈り取ろうとすると、コンバインが詰まってしまう。完全に稲が乾くまで、2.3日の晴天が必要となりそうである。「そのうち芽が出てくるかもしれんなぁ」と父が言う。大変な事態になってきた。今日持ってくる予定のコンバインは、高田農機さんを通じて丁重に断っていただいた。ということは、これからコンバインはどうなるのであろうか。修理か新車購入か?
9月4日(土)
 昨日と今日は小川地区の祭り。今日は、Fさんの家へ招待されている。コンバインも故障したりして、ついていない日だったので、祭りで発散してくるぞと意気込んで行ったところ、家の明かりが暗い。もしかしてと思い、携帯へ電話したところ、昨日だったとのことであった。以前、酔っぱらって聞いていたので、3日と4日を
聞き違えたらしい。ショック。仕方がないので、家へ帰って寂しく1人で晩酌。今日はやっぱりついていないなぁ。
コシヒカリの産直中西農場 9月4日(土)曇
 コシヒカリ弘宝米刈り取り始まる
 いよいよコシヒカリの刈り取りが始まった。まず、いちばん最初に倒伏した1町歩田(10,000u)からはじめた。この田は、見たところ最も悲惨な状況の田である。やっぱりみっともないもないので、早めに処理しておきたいのである。農家の一種の見栄である。しかし、みごとに倒伏している。畳のようである。
 コンバインの速度を速くすると、脱穀に負荷がかかるため、ゆっくりと慎重に進む。倒伏している稲のうち、田にべっとりとくっついた稲は、さすがにコンバインも引き上げてくれず、田に残ったままになる。仕方なく残った稲を鎌で刈り取り、最後に手で脱穀する。これが結構重労働で、コンバインが刈り取った後をチェックしながら付いていき、中腰で鎌で刈り取る。
 こんなことしても、収量が大して上がるわけでもないのだが、どうも落ちている穂を見ると黙って通り過ぎることができないのである。百姓の性(さが)であろうか。
 今年は豊作だったせいか、排出されるワラの量が多い。そのため、ゆっくりと進んでも脱穀部がワラでいっぱいになり、詰まりそうになる。どうも、調子が悪い。しかし、なんとか4周ほど刈り取り、昼になった。
 そろそろ帰ろうかと思っていたとき、ドドドという音とともに、コンバインが停止した。ワラが詰まったらしい。脱穀部のフタを開け、詰まったワラを取り除き、再始動したところ、今度は、ガッガッガッというすさまじい音が鳴り響いた。
 これでは、ダメだということで、農機具屋さんに連絡。羽咋市にある高田農機さんである。親切な高田農機さんは、しばらく代わりのコンバインを貸してあげると言う。ラッキー。でも、そのコンバインは試乗用で、今は福井にあるので、2時間ぐらいで待ってくれという。農機具屋さんてそんなに遠くにまでネットワークがあるの?と感心。
 そして、待つこと2時間。待望のコンバインがやってきた。しかも、4条刈り。これは仕事がはかどりそうである。父にいたっては、「コンバインの調子良かったら買う」と言い出す始末。ちょっとぉ金あるのぉ。この前クローラー交換したばかりだしぃ。しかし、父は嬉々としてコンバインに乗り込み、操作方法を教えてもらっている。
 コンバインの操作は、私がするものだと思っていた福井のメーカーさんは少しびっくりしている。我が家はつらい仕事は息子がやり、楽な機械操作は父がするという古くからの掟があるのであった。
 さあ、いざ出発。3mぐらい進んだところで、コンバインが止まった。ワラが詰まったらしい。おいおい、もう詰まったの?新品でしょ。ワラを取り除き、再出発。今度がガリガリガリという大きな音がする。脱穀部を開けて点検後、再々出発したが、結果は同じ。
 メーカーさんが、「今度はあんまり倒伏していない場所でやってみましょう」と言う。それって、あまり意味ないんじゃないの?倒伏したところが肝心なんだからと思っていると、倒伏していないところでは、きれいに刈り取っていく。さすが。しかし、倒伏したところにさしかかると、結果は同じ。
 日も暮れてきたので、明日、もっと性能の良いコンバインを持ってくるということで、そのコンバインを引き上げていった。あんまり期待していないけど。今までのコンバインのほうが、能力が格段に上である。やっぱり、農機具はK社かなぁ。値段高いけど。
コシヒカリの産直中西農場
コシヒカリの産直中西農場
コシヒカリの産直中西農場 9月1日(水)晴れ
 コンバインクローラー交換完了
 先日破損したクローラーの交換が終了した。もう限界だったのであろう。5年もの間よくがんばってくれた。しかし、1年間に1週間ぐらいしか使わないのに、磨耗が早い。そういえば、アスファルトの上を高速で走行していたのを思い出した。あれでは仕方がないか。
 これで、今後のコシヒカリの稲刈りは万全の体制となった。しかし、今年は倒伏している稲が多いので、刈り取りに時間がかかりそうである。
2004年7月  8月
コシヒカリ弘宝米の産直 中西農場
能登最高峰「宝達山」の清流で育てたコシヒカリ「弘宝米」を産直しています
〒929−1323 石川県羽咋郡押水町字御舘ロ36番地  中西弘徳
TEL 0767−28−2481   FAX 0767−28−2049
メールアドレス mail@kobomai.com
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